簡単に、美味しい草餅が楽しめます。昔ながらの作り方を知りたい方にお勧めします。
乾燥ヨモギの作り方
①若芽を摘んで来る。
②水で洗い一旦天日で乾す(外作業)。
③熱湯に塩と重曹を少々入れ、その中で1分程度茹でる(少し硬さの残る程度)。
④湯から上げたらザルにとり簡単に湯切りをしてから冷水に落とし、これもさっと上げて、氷水または流水の中に落とす。熱のとれたこの状態で半日程度冷水に浸けておく。ここまでが灰汁抜き作業です。
⑤水を切ったら、板に広げて天日に干す。カリカリになるまで干します。目安は4~5日。
⑥後は、乾燥剤などを入れて密封保存。
工程写真
外で洗って水気が取れる程度に乾かす。
水を止めて、そのまま浸けておく。
乾す。
草餅・ヨモギ餅の作り方
乾燥ヨモギを水洗いし細かく刻み、もち米と一緒に炊く。炊き上がったら軽く混ぜてついていきます。
乾燥ヨモギ50gにもち米1升でごく一般的なヨモギ餅(草餅)になりました。
▼Point▼
手みずを砂糖水にすると、砂糖の保水効果で柔らかな餅に仕上がります。商品の餅の添加物で見かけるトレハロース(保水効果が特に高い砂糖)効果だと思っていただければ良いかと思います。
手みず:餅をつくときにキネがくっついてしまわない様に、手に付けて加える水。餅つき機でつく場合は、要らないものですが、餅を柔らかくするために、砂糖水を少しまぶすか、炊き上がったもち米を砂糖水に潜らすと上手く行きます。
今回は50gの乾燥ヨモギをもち米1升に合わせました。
ヨモギを水洗いして、フードプロセッサーで細かく刻み、
一旦この状態にしておき、丸めたあんを用意。手で切り分けて丸めました。
ヨモギとは
菊科の多年草/別名餅草“モチクサ”、指燃草“サシモグサ”
属名はアルテミスとなっていて、ギリシャ神話の女神アルテミスに由来し女性の健康の守り神の意味、ハーブの女王の異名を持つそうです。日本、アジアに分布。
若芽で草団子や草餅に。葉の裏の毛を集めてお灸に。生葉は止血に、干した葉でいれたお茶は健胃・下痢・貧血などの薬効があるとされる。精油でも利用され、炎症や痛みを和らげる作用があるそうです。そして不妊や月経不順にも効果があるとされることからアルテミスの名をもつというヨモギ。食生活の中に取り入れたい食材です。
まとめ
ヨモギの量を増やしたり、あんの量を変えたり、好みに合わせてアレンジも出来ます。簡単に、美味しい草餅が楽しめます。