湿度の高い地域でも元気に育つ薔薇2選。
湿度が高いとウドンコ病や黒星病などが生じやすく薔薇を育てるのは難しいと思われがちですが、品種を選ぶことと、植付けて間もない体力の落ちた時期のケアをしっかり行う、これだけで元気に育ってくれる薔薇もあります。
フローレンティーナ
2011年にドイツで作出された薔薇で「花は濃赤色でカップ咲き。黒星病、うどんこ病にとても強く、丈夫で育てやすい。古くなった枝でも咲き続けます」この様な内容で紹介されるフローレンティーナ。
植え付けや植え替えなど、木の体力が落ちる時だけは薬剤散布をして保護しますが、それ限でこの艶々の葉を保っています。
樹勢も強く、しっかりとした枝を年に1mは伸ばしている様です。ツル薔薇。硬めの枝は伝うものが無ければ弧を描くように広がり茂るので、アーチに沿わせた枝の足元を茂らせておいても様になると思います。
花は、花びらの多いカップ咲き。濃赤色はどちらかというと派手な色ですが、下を向いて咲くフローレンティーナは、私にはとても静かな印象、可憐に見えて、好きです。
育てていて、ともかく強いな、というイメージが先に来る薔薇です。
シリウス
2013年にドイツで作出された薔薇で「淡桃~白色の花がブーケのように咲く。真っ直ぐ上に誘引しても株元から枝先まで咲く。耐病性は抜群」この様な内容で紹介されるシリウス。
実際AM10時頃には建物の陰になってしまう様な場所でも病気知らずで綺麗な花を咲かせてくれています。
枝は誘引はしやすいと思います。
春、新しく出る枝も多く、又、形よく茂るので、誘引や剪定はザックリ、あまり気にせず育てても、素敵な姿を見せてくれます。ほぼ眺めているだけというケアでも、と言った方がよい気もします。
まとめ
植え替え時期の根気強いケアがあれば後は問題なく育つ、そういったバラも多いですし、「湿度が高い=バラを育てるのは大変」「バラの育ちにくい地域」は、もう無いのかもしれません。新しいバラも次々と作出されていて、種類も多い、土地に合うもの、好きな色や好みの樹形は、と大いに悩む、これも薔薇を育てる楽しみの一つだと思います。
迷ったら、フローレンティーナ、シリウス。これは私のお薦めです。