【初心者向け】大雪山・旭岳の登山ルート・時間・服装を徹底解説

登山

北海道の屋根と呼ばれる大雪山。その西側から登る旭岳(標高2291m)は、手前にある旭平(標高1670m)までは観光としてロープウェイで気軽に登れる高山です。

登山装備で向かうその先も、高低差は少なく登山初心者にお薦めのスポット!
北海道という寒冷な気候が、標高3000mクラスの高山の景色を大雪山で見せてくれます。


旭平の景色


旭平にあるすり鉢池7月でも雪が残ります。

旭岳の登山ルート

旭川近郊、大雪山の西側(美瑛や富良野方面)から向かう旭岳。旭岳ロープウェイで旭平まで向かいます。ここから旭岳山頂までは約4㎞標高差621mの登山装備を要する徒歩登山となります。

旭岳山頂付近の道以外は高低差の少ない道なので、ハイキングコースという認識を持たれていたりもするコースですが、沢の通過ポイントなどもあり過去に遭難・熊の出没なども見られている様で、登山装備を薦めている道を行きます。(危険個所には進入禁止のロープ案内をしている。)

ロープウェイ姿見駅目前に広がる旭平は、1周約1.7Km所要時間約1時間~1時間30分の散策路があり、ここでは係員さんが登山客を見守って下さっています。

この旭平の進行右方向から旭岳山頂を目指すコースと、左方向から裾合平(スソアイダイラ)を経由して山頂を目指すコースがあります。こちらのコースでは途中に中岳温泉があり足湯に入ることが出来ます。

裾合平は、遊歩百選に指定されている絶景ポイントですのでここを目指すのも方も多く居ます。

旭平は標高1670mの位置にあり、その上空には遮るものの無い空、広がる景色があるので、ここまででも十分に高山を満喫できます。

大雪山国立公園連絡協議会で発行している「登山者のみなさまへ」という冊子があります。
様々な情報がある中で、見当が付かないのが“初心者”、基本となる情報を持つことをお薦めします




この冊子の中には、以下の項目が判りやすく簡素に解説されています。
・気象条件
・道迷い
・野生動物
・転倒・転落
・事故に遭ったら
・トイレ
・キャンプ
・登山道

旭岳の頂上までの時間

旭岳ロープウェイ(所要時間10分)
姿見駅前・旭平散策路(所要時間1時間30分)
姿見駅→夫婦池(裾合平分岐)(30分)
姿見駅→姿見の池(30分)
姿見の池→旭岳山頂(1時間30分)
裾合平分岐→ピウケナイ沢(30分)→当麻乗越(1時間)
夫婦池→中岳温泉まで(1時間)→旭岳(2時間40分)→姿見の池(1時間30分)

旭平から最短で旭岳山頂へ向かうコース:約3時間
旭平から裾合平を巡るコース:約2時間
旭平から裾合平、中岳温泉コース:約3時間
裾合平から旭岳山頂を巡るコース:約9時間

※各所での滞在時間を含みません。

旭岳を登る時の服装

旭平散策路までの場合:登山を意識せず観光の延長として、おしゃれ着にヒールの高い靴で可。姿見駅で長靴のレンタルがあります。
裾合平までの場合:簡単な登山服。ズボンに長袖(風を通さない上着)。運動靴。やや石のごろつく場所もあること、その先の登山に向かう方々と同じ道を行くということで登山靴に登山ウエアで向かうのがシックリくる場所です。7月下旬から9月以外は雪が残っている場合があるので状況により姿見駅で長靴のレンタルをしましょう。
旭岳山頂を目指す場合:完全な登山装備(しっかりした靴)。初心者に向く山ですがハイキングや観光登山の域は越えています。

食事・レストラン

旭岳ロープウェイ山麓駅:地元食材を使用したしっかりしたお食事をいただけます。
旭岳山頂駅:軽食・コーヒーなどがあります。

旭岳へのアクセス 駐車場情報

旭岳ロープウェイ

自動車でのアクセス
ひがしかわ「道草館」から・・約30分
大雪旭岳湧水から・・・・・・約15分
旭川空港から・・・・・・・・約50分
JR旭川駅から・・・・・・・約60分
JR札幌駅から・・・・・・・約3時間
旭川鷹栖ICから・・・・・・約70分
旭川北ICから・・・・・・・約1時間20分
青い池から・・・・・・・・・約60分
美瑛から・・・・・・・・・・約40分
富良野から・・・・・・・・・約1時間30分
白金温泉から・・・・・・・・約1時間10分
層雲峡温泉から・・・・・・・約2時間30分

旭岳を登る時のアイテム

熊よけの鈴:雰囲気を出して持ちましょう。売店で購入可能。実際に熊の目撃情報は毎年上がっている様です。
お弁当・水分:中岳温泉で一息お弁当タイム可、又旭岳山頂を目指す方は持参したほうが良いでしょう。

初心者の旭岳攻略ピンポイントアドバイス

初心者の旭岳攻略とは?
本格的な登山客と共にするルートを進むことになる旭岳登山、険しい個所は無理せずにその雰囲気を体験してくることにありそうです。
旭岳は、一般的に“3000mクラスの高山”として扱われる山々の環境を見ることの出来る場所という事を踏まえて行けば、“高山登山”の仮体験ともなります。
ロープウェイを降り立った場所、旭平だけでも既に“高山”です。

気軽に向かえる旭平、登山装備なしで行き見学してくるのも良いでしょう。長靴のレンタルが助けてくれます。※雰囲気を味わっているうちに、長靴レンタルしている事を忘れて帰路ロープウェイに乗っている方が多々居りますので要注意です。

大雪山国立公園連絡協議会で発行している「登山者のみなさまへ」という冊子があります。
様々な情報がある中で、見当が付かないのが“初心者”、基本となる情報を持つことをお薦めします




この冊子の中には、以下の項目が判りやすく簡素に解説されています。
・気象条件
・道迷い
・野生動物
・転倒・転落
・事故に遭ったら
・トイレ
・キャンプ
・登山道

旭岳のみどころ

春5月下旬~6月中旬:雪解け。麓にある湿地にエゾノリュウキンカ(ヤチブキ)が咲く。
夏6月中旬~8月中旬:高山植物の開花(大雪の夏は2週間とも言われていて7月末がメインです。)
秋9月~10月上旬:紅葉。赤・黄・緑色の色鮮やかな景色を見ることが出来ます。
冬12月~5月:一面幻想的な銀世界。感動さえする凍てつく気温。

日本で一番の面積を持つ大雪山脈
北海道のほぼ中央に位置し、2291mの旭岳を最高峰に、約50kmに渡り連なる2000m級の山々の総称。
総面積23万ヘクタール。これだけの広がりを持つ山地は日本では他にありません

高山植物群日本一
本州の3000m級の山に匹敵する高山環境にあり、高山植物群の多様さとそのスケールの大きさは日本一。先住民は“カムイミンタラ”(神々の遊ぶ庭)と呼んで、その美しさを讃えていました。

旭岳ロープウェイ
標高1100mから1600mと結ぶ約10分の空中散歩。約15分間隔で運行。旭岳の雄大な景色を堪能出来る。山麓駅にはショップやレストラン、山頂駅でも軽食や長靴のレンタルなどがある。

まとめ

初心者は、登山計画の段階で、軽装・気軽にロープウェイで旭平まで行き旭平散策を。ダイナミックな下見見学が出来ます。
旭岳山頂を除けば高低差の少ない絶景の遊歩。簡単な登山着(運動靴にズボン長袖に風を通さない上着)で行けば、旭平散策路を越えその先まで向かうことも可能。当たり前ではありますが、国立公園内の高山、安全に留意しマナーを守って過ごすことは求められます。

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